一期一会のプレゼント

aruvo

2011年12月25日 10:25

2011年12月24日(土)


クリスマスイブ。
クリスチャンでもないのに、この日を特別な日とするのは
おかしなものだけれど、日本社会にすっかり定着したイベントの日と
なったようですね。

この日、嬉しいサプライズがありました。
旅先で知り合った高校生からクリスマスカードが送られてきたのです。

浅間山麓の町や村で中之条ビエンナーレというアート展があった9月、
吾妻線で乗り合わせた女の子です。
片道2時間という通学の帰りで、私と娘に車窓の景色をながめながら、
地域のガイドや高校生活を楽しげに話してくれました。

とても感じのよいお嬢さんでしたので、そのとき撮った写真を
宛先は聞いてなかったけど、ままよと、おおざっぱな地域の名前と
家業の商店名あてに送ったのが11月。
返事もなかったので、届かなかったのかなあと思っていました。

それが、クリスマスにあわせての返信です。
浅間山の絵葉書もそえられ、さらに、お母様の挨拶文も入っていました。
温かい心のこもった文面からは、受験生をかかえて4時起きでお弁当を作って
送り出す、母の奮闘記も明るく記されていました。

このお母さんで、あの子なんだなあと思って読み進むと、次のひとこと。

「見たとおりの娘です。ただ今夢に向かって爆進中です!!」
「○○様からのお手紙は、早起きして弁当を作る私へのご褒美みたいで嬉しかったです。
大げさですが、’あなたの子育てはまちがってないよ’と肯定してもらったような、
同時に○○様の優しい気持ちが心に染みました。」

こちらもニッコリ。
一期一会、よい出会いとなりました。

名前もわかったSちゃん。
朝はマイナス10度になる山里から元気に通学しているあなたの笑顔が想い浮かびます。
御家族の応援を受けて、希望の大学受験に向けてがんばっているのでしょう。
良いお年を迎えてください。

それぞれの地で、生き生きと暮らしている人びとに想いをはせ、
そして旅先の思い出に花が咲いた、イブの食卓。
思いがけないクリスマスプレゼントに感謝です。

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